5巻に入ってから遅々として進まなかった。戦ばかりが繰り返されて胸が重くてならない。
平泉が滅びるのはわかっている。
それに至に、どれほどの死者が野山にあふれるか?
1巻から4巻までのしつこい争いに辟易していた。
アフリカやインド、パキスタン、世界中の紛争もすべて被害を被るのは庶民ばかりだ。
なんのための争いなのか?
勝てば、結果オーライなのか?
誰がパチパチ拍手して喜ぶのか?
恨みの連鎖はどこで止まるのか?
ニュースでもうんざりしているのに読書でも争いか?
重い気持ちを引き上げるように、「とにかく読み終えよう。」と。
泰衡の考えが理解できなくて何を始めるのだろうと。
わっ!
民を、臣下を、命ながらえらすになんという奇策か。
民の、臣下の、平和を望むになんという慈愛か。
頼朝が平泉に入った時の情景が目に浮かぶようだ。
平和裏に見事に争いを回避。
すごい人がいたものだ。
陸奥の人々に辛抱強さ、忍耐強さはこうして継続させてきたものなのか。
3・11以来の東北の人たち、あれが蝦夷の魂なのか?
きっとそうに違いないと私は祈りを込めてそう思う。
平泉を旅して中尊寺金色堂を見たとき、傲慢を感じた。
今、訂正して畏敬の気持ちでいっぱいだ。
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