箒木蓬生著「水神」上下2巻。
昨夜は夜更かしして読んだ。今、残りを読み終えて虚脱しているところ。
秋の黄金の穂が目に浮かぶようだ。
小溝で洗った野菜を籠にいれて畔を行く女の姿も見えるようだ。
元助も結婚して、秋にはお腹を少し膨らませたさきが洗い物を干しているだろうな。
浮かぶのは、穏やかな風景ばかりだ。
やれやれ、ラッキーエンドかと思った。
あとがきを、縄田一男氏が書いている。
作者は大石堰完成後にも続く「農民の辛酸を書く」と新田賞受賞の言葉の中で言っているそうだ。堰ができるまでの辛酸だけでも驚きだった。
声も出ず、息を詰めて堰渠工事過程を見守っていたのに。
筑後川の水が滔々と台地の村々を流れるようになったのに。
その後の辛酸とはどのようなものか?
縄田氏がいうように作家、箒木氏の一筆一筆に命がドクドク流れている。
流れの先を覗いてみたい。
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